ソフトボールのブラッシングが上達するメニュー
ソフトボールの投手はブラッシングを正確に習得しなければ上達は見込めません。
1.ブラッシングの重要性を理解する
なんとかウィンドミル投法を習得したと思っていても正しいブラッシングができていないと、スピードはもちろんコントロールも定まらず、ただ下から投げているだけ、といういつまでたってもヒョロヒョロボールになってしまいます。
野球で大谷翔平選手が162キロを記録して大きなニュースになりましたが、ソフトボールの上野由岐子選手の最高速度は121キロで、体感で野球の速度に例えると160キロほどのスピードだと言われています。
なぜ下投げでそこまでのスピードを投げることができるのか?それは腕の力ではなく、ブラッシングが大きく作用しているのです。
2.ブラッシングの位置を確認する練習
まず、投げる方向に直角に立ちます。右投げの人は、左足を前にして肩幅に足を開き、左側(投げる方向)に顔を向けます。
ボールを持った手のひらを上にむけたまま、右手の肘を伸ばした状態で肩の高さまで上げます。
ただし、本当にソフトボールの初心者さんはボールを持たずに練習して下さい。
そして、手のひらを上にむけたまま重力に逆らわず身体に添わせるように下に振り落とし、投げる方向へと伸ばします。
恐らく、腰の骨か太ももの上辺りに手が当たり、手のひらが自然とひっくり返ったと思います。
この自然に振り下ろし、手のひらがひっくり返った位置があなたのブラッシングの位置です。
ただ、ウィンドミル投法でセットポジションからステップする動きが加わると、腕の軌道が変わってしまいブラッシングの位置がずれてしまいがちです。
上達したいのにと力んで、なかなか上達しないと悩んでいるときは、この基本の位置を思い出し、無理にスナップを使ったり、手のひらを返したりしていないかを練習中に見直して下さい。
3. ブラッシングとリリースポイント
ブラッシングの位置を正確に習得できれば、そこがリリースポイントになります。
上記と同じ、横向きの体勢で、肘と腰骨辺りに当たる位置を毎回確認しながら、左手のグローブにボールを放り込む練習によってリリースポイントを覚えます。
どこででもできますので暇があれば試合中でもして下さい。
ネットなどに投球できる場合は、まずコントロールは置いておいて、スピードを出すことができるよう投げ込む練習をします。
スピードを出したいからと、力任せにではなく、ブラッシングの正しい位置でリリースすることを心がけて下さい。
正確なブラッシングによってコントロールは安定し、さらに下半身から上半身への体重移動により、もっとスピードを上げて上達することができるでしょう。