強豪校も取り入れているソフトボールの練習メニュー
ソフトボールは野球に比べ、個人の技術よりも監督の采配や戦略により全く違う試合になるのが面白いところです。
強豪校との対戦では特に、相手チームを研究することによって攻守ともに攻略できる何かがあるはずです。
試合前には、その強豪校の傾向と対策をしっかりと練って臨んで下さい。
1.強豪校は特別な練習をしているのか
ソフトボールの強豪校は、はたして特別な練習をしているのかと言われれば、答えはノーです。
これをすれば強くなるという練習メニューはありません。
全国レベルの強豪校でも、試合前の練習を見ればどこもお互い同じようなものです。
あんな練習があったのか!と度肝を抜かれるようなものはないのです。
ではなぜ、強豪校は強豪校なのか?それは、同じ練習でも個々が明確なテーマを持って高い意識で練習に取り組んでいるのです。
同じ練習をするにもやらされているのではなく、自分が克服したい課題や伸ばしたいところ、習得したい技術など、強いチームの選手は全体練習でも個人のレベルを上げようと努力しています。
つまり、特別な練習をしているから強いのではないのです。
2.勝つための練習メニュー
ソフトボールの強豪校は、基本的な体力、筋力、走力などはあるものとして、全体練習は実践形式を主としています。
トレーニングによる走り込み、ウェイトトレーニングなどは重要ですが、基礎体力や基本動作、技術の確認はオフシーズンの準備期間の中で行うべきです。
実践を意識して勝つための練習としては
1.場面設定をした実践練習
シートノックやシートバッティングの際にも、より場面設定を明確にし“ノーアウトランナーなし”から始まり、“1アウト2、3塁からスタート”などと、野手、バッター、走者、ランナーコーチに至るまで、そのパターンごとに練習することにより上達を図ります。
この場面でフライが来たらどこに投げるのがベストなのか。
ここで外野ゴロになれば、ホームまで走るのか?などと、あらゆるパターンに備えます。
もちろんピッチャーとキャッチャーも同様に、次は何のボールをどこに投げるのかを意識して練習できます。
2.走塁練習
ソフトボールにおいては、野球ほど確実な長距離打者がいなくとも、走力があればかなりの攻撃力となります。
走力と言っても、ただ単に走るスピードだけではありません。
スピードは練習で速くなるには限界がありますが、ソフトボールの走力は練習すれば必ず上達します。
盗塁だけでなく、バントでさえも2塁ベースを狙う意気込みで次の塁まで走る練習して下さい。
そうすれば、例え強豪校と言われる対戦相手とでも互角に戦えるチャンスはいくらでもあります。