ソフトボールのショートの役割と守備練習のやり方

ソフトボールのショートは、内野と外野をひとつにまとめる重要なポジションです。

ショートの役割は多岐にわたり、内野に打たれた打球の処理やベースカバーだけでなく、外野や内野のポジションの確認や声掛けも行います。

今回は、ソフトボールのショートの役割と守備練習のやり方について詳しく見ていきましょう。


1.ショートの役割

ショートの役割はさまざまです。

キャッチャーの次に守備の要となるポジションなので、すべての守備の技術の高さが要求されます。


1.内野の打球処理

ショートはセカンドと同じように守備範囲がとても広いです。

右は三塁、左は二塁、前はピッチャー、後ろはレフトまでです。

セカンドと違うのは、一塁までの距離です。

ショートの方が一塁まで送球する距離があるので、肩の強さが要求されます。

三遊間の深い場所から少ないステップで一塁まで正確に送球する技術が必要です。


2.ベースカバー

ショートは、二塁と三塁のベースカバーに入ります。

二塁に入るときはセカンドと、三塁に入るときはサードとコンタクトをとってスムーズな連携を行わなければなりません。

ランナーの動きも常に把握をして動かなければならないので、非常に頭を使うポジションです。

一塁からの盗塁も二塁からの盗塁もショートがベースカバーに入るため、責任重大です。


3.外野の中継

バッターの打ったボールが長打になったとき、またランナーがいる場合で外野にボールが飛んで行ったときは、ショートはピッチャーまたはキャッチャーまでボールを中継しなければなりません。

外野からボールをもらい、内野にボールを返すときも正確な送球が要求されます。

暴投をすればランナーの進塁を許してしまいます。


4.内野と外野の連携

内野ではサードとセカンド、外野ではレフトとセンターと密に連携をとらなければなりません。

連携を取らなければミスに繋がり、最悪の場合点を許すことに繋がります。

コミュニケーションをしっかりと取らなければならないポジションです。


5.内野と外野への指示

キャッチャーは野手全てをまとめる役割を担っていますが、外野まで指示を通すことが難しい場合もあります。

キャッチャーが指示を出すことができない場合にショートが指示を出します。

また、ショートは外野と内野に指示を出しやすい位置にポジションを敷いています。

全体を見渡して近い位置から指示を出すことができます。

野手の状況やランナーの状況等を臨機応変に考えてプレーをしなければなりません。


2.守備練習

ショートは肩が強くないと務まりません。

肩を強くするためには筋力トレーニングが必要ですが、その他にも、遠投をしたり、座った状態でボールを投げたり、千本ノックを受けたりする方法があります。

また、ノックの時に三遊間の深い位置で内野ゴロを捕る練習を行いましょう。

強い打球はステップをしても間に合いますが、弱い打球は自分からボールまで走って行って少ないステップで投げなければ間に合いません。

ボールを持ち変えても間に合いません。

繰り返し練習を行い、捕球や送球の技術を上達させましょう。


3.まとめ

ソフトボールのショートは、さまざまな役割を担っています。

内野の打球の処理やベースカバー、外野からの中継、内外野との連携、野手への声掛けなどです。

ショートは守備範囲が広くて一塁までの距離が遠いため、肩の強さと俊敏さが要求されます。

ベースカバーに入るときは、セカンドやサードとしっかりと連携を図ることが重要なので、声掛けができなければなりません。

キャッチャーの指示を伝達したり、野手の守備位置も確認します。

どのような状況においても冷静に現状を判断して的確な指示やプレーが求められるポジションなのです。

練習で声掛けや指示をすることによって上達できます。

練習でできないことは試合ではできません。

毎日の積み重ねが重要なのです。

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