意外と知らないソフトボールと野球の違い
ソフトボールと野球のルールはいくつか違いがあります。
競技場や用具にだけ違いがあるわけでなく、その他にもいろいろあるので、ルールを知って上達に繋げましょう。
今回は、意外と知らないソフトボールと野球の違いについてご紹介します。
1.用具
ソフトボールと野球の違いの中に、使われる用具の違いがあります。
ここでは、バットとボールの違いを詳しく見ていきます。
1.バット
ソフトボールのバットは、長さ86.4cm以内、重さ1077g以内で、バットの太い部分の直径が5.7cmと決められています。
材質は、木、竹、カーボン、合金、セラミック等で金属バットが主流です。
バットのグリップエンドから25.4cm~38.1cmに滑り止めのテープを巻かなければなりません。
野球のバットは、長さ106.7cm以内で、バットの太い部分の直径が6.6cm以下と決められています。
材質は、一本の木材と決められています。
バットの握る部分で、端から45.7cmには、バットを握りやすいように加工することができます。
2.ボール
ソフトボールのボールは、三号ボールの規格で、重さは革が177.19~198.45g、ゴムが185~195gで、大きさは革もゴムも30.16~30.8cmです。
野球のボールは、重さは141.7gで、大きさが22.9cm~23.5cmです。
2.競技場
ソフトボールと野球の違いに、競技場の大きさがあります。
ここでは、本塁から外野フェンスまでの距離と塁間、投球間の距離の違いについてみていきます。
1.本塁から外野フェンスまでの距離
ソフトボールの本塁から外野フェンスまでの距離は、男子が68.53M以上、女子が60.96M以上です。
野球の本塁から外野フェンスまでの距離は、76.2M以上で、97.534M以上が理想の距離とされています。
2.塁間の距離
ソフトボールの塁間の距離は、男子が18.29Mで、女子が18.29Mです。
野球の塁間の距離は、27.431Mです。
3.投球間の距離
ソフトボールの投球間の距離は、男子が14.02Mで、女子が13.11Mです。
野球の投球間の距離は、18.440Mです。
3.ソフトボールにのみ存在するルール
ここまでは、ソフトボールと野球の違いを比べてみていきましたが、ここでは、ソフトボールにしかないルールについて詳しく見ていきます。
ダブルベース
ソフトボールの一塁ベースは二つあります。
一つは野球と同じ白色ベースで、もう一つがソフトボールにしかないオレンジベースです。
ソフトボールは野球に比べて塁間が狭いため、一塁において野手とバッターランナーの交錯が多く、衝突によって大怪我をすることもあったそうです。
そこで、バッターランナー用のベースを置くことで、野手とバッターランナーの接触を防ぐために導入されているルールです。
オレンジベースをセーフティーベースと呼ぶこともあります。
ダブルベースは、38.1×76.2cmの大きさで、厚さは7.62cm×12.7cmです。
白色ベースをフェアゾーンに、オレンジベースをファウルゾーンに設置します。
使い方ですが、オレンジベースはバッターランナーしか使えないベースです。
バッターランナーは、内野ゴロを打ったり、一塁でプレーが行われるときは、オレンジベースを使います。
このときに白色ベースを使ったときは、野手に白色ベースに戻る前にアピールされたらアウトになります。
バッターランナーが白色ベースを使うときは、ヒットを打ってオーバーランしたり、一塁を駆け抜けずに回り込んだり、ランナーになって一塁に帰塁したりするときです。
このときは、野手とバッターランナーが交錯することがないので、オレンジベースを使わなくてよいのです。
3.まとめ
今回は、意外と知らないソフトボールと野球の違いについてご紹介しました。
用具の違いですが、バットの長さは野球の方がソフトボールよりも20.3cm長いです。
グリップの加工の決まりも違います。
ボールは、野球よりソフトボールのボールの方が、大きさは7.26~7.3cm大きく、重さは35.49g~56.75g重いです。
競技場の違いも照らし合わせてみると野球の方が、本塁からフェンスまでの距離や塁間の距離、投球間の距離が長いことがよくわかります。
ソフトボール特有のルールの一つとして、ダブルベースを挙げましたが、他にもいくつかルールには違いがあります。
野球のルールとソフトボールのルールを照らし合わせてみるのも面白いかもしれません。
ソフトボールのルールを覚え、上達させましょう。