ベースコーチの役割|ソフトボールのベースランニング
ソフトボールの試合では、レギュラーとして試合に出ている9人以外にベースコーチという役割があります。
ベースコーチとは野球と同じで1塁側と3塁側のラインより外側にあるベースコーチボックスに立ち、ランナーに指示を出す人です。
あまり目立つことのないベースコーチですが、実はとても重要な役割を担っています。
特に3塁ベースコーチは自分の指示によって得点が入るかどうかが変わってきますので責任重大です。
1.ベースコーチの意味と役割
ソフトボールの試合でランナーはボールが今どこにあるのかを考えながらベースランニングの仕方を判断しなければいけません。
しかし、打球の飛ぶ位置によってはランナーがボールを見て走れない場合もあります。
そこで重要な存在となるのがベースコーチです。
ベースコーチはダイヤモンドの外にいるので全体の動きを見ることができ、ランナーがどのように走塁すると良いか近い位置から知らせることができるのです。
進塁するのか、止まるのか判断の難しい打球やボールがどこにあるのかなどをランナーに伝えて走塁の指示を出す役割を担っています。
3塁ベースコーチの指示は直接得点につながるのでソフトボールの試合ではキーパーソンと言えるでしょう。
2.ソフトボールのベースコーチに必要なもの
ベースコーチはソフトボールの試合を左右することもある重要な役割があるので、誰でもできるわけではありません。
ベースコーチに必要なのは知識、経験、判断力、アピール力です。
まず知識の面ではルールを熟知していることが最低条件です。
アウトカウントやランナーの位置を把握し、全体の動きを見ながらランナーに指示を与えるのでソフトボールのルールを学ぶことから始めましょう。
次に経験ですが、これはベースコーチとしての経験だけでなく野手やランナーとしての経験も必要です。
続いての判断力は次の塁を狙うか止まるかなど際どい場面や、ボールがランナーの死角にある場合に特に重要となります。
ランナーはベースコーチの指示に従って走塁するので、責任重大であることを忘れてはいけません。
そしてアピール力はランナーがパッと見てベースコーチの指示を理解できるようなジェスチャーと大きな声が必要であるということです。
進塁を指示するときは腕を大きく回す、止まる時は両腕を大きく開くなど、チーム内でベースコーチのジェスチャーの意味を確認しておくことも大切です。
ランナーはベースコーチの指示に従って走塁するので、この重要な役割を担うのはプレッシャーもあるかもしれません。
しかし、ベースコーチを任されるということはそれだけ信頼されているということでもあります。
また、ベースコーチはダイヤモンド内にいるランナーやバッターとベンチにいる他のメンバーや監督をつなぐ架け橋となる存在でもあることを忘れないでください。