ソフトボールのバッティングで重要な下半身の使い方
ソフトボールのバッティングにおいては、腕だけでなく、下半身をはじめとした身体全体の力を使って打たなければ、良い打球を打つことはできません。
バッティングにおける下半身の使い方をマスターすることは、ソフトボールのバッティングの上達に欠かすことができません。
そこで今回は、ソフトボールのバッティングにおける下半身の使い方についてお話しします。
1.バッティングにおける下半身の重要性
腕の筋肉に比べて脚の筋肉はとても大きく、発揮できるパワーも当然段違いです。
腕の力だけに頼ったスイング、いわゆる「手打ち」のスイングと、下半身をはじめとした体全体の筋肉の力をフルに使ったスイングとではその違いは明白です。
いくら腕力の強い選手でも、腕の力だけに頼ってしまってはバッティングにおいて大切な「強い打球」を打つことはできないうえに、上半身の筋肉に負担がかかり、
ケガにも繋がりやすくなってしまいます。
さらに、肩をいからせ、上半身の筋肉がガチガチになってしまったままでは、バットを柔らかく使うことができず、打ち損じにも繋がってしまいます。
打席では、腕や肩の力を抜いて、自然体で柔らかく構えておく必要があります。
2.バッティングは下半身から始動
バッティングの動きは、上半身ではなく下半身から始動しましょう。
イメージとしては下半身から上半身、そして最終的に腕へと力を伝えていく、という形になります。
腰のひねりから始まり、腹筋・背筋等の体幹の筋肉へとパワーを伝えていきます。
腕や肩の力はなるべく抜いて、でんでん太鼓が回転するようなイメージで楽にスイングをしましょう。
腕に力を入れるのは、バットでボールをインパクトする一瞬のみで大丈夫です。
このインパクトの瞬間に、身体全体の力を100%出し切って、しっかりとボールにパワーを伝えて下さい。
腕の力がしっかりと抜けていないと、逆に下半身から伝わってきたパワーにブレーキがかかってしまうことになります。
腰の回転に腕がついてきて、身体に巻き付くようにバットが自然に回るイメージを持って素振りをしてみて下さい。
下半身主導のバッティングにすることで、スイングを「我慢」できるようになり、遅い球でタイミングを外されて泳いでしまうのを避けることも可能になります。
また、際どい球が来た場合に、バットを途中で止めて見逃すこともできるようになります。
下半身主導のバッティングは、ミートの上達にも大きく関係しています。
下半身を上手く使えるようになることで、強打者にも巧打者にも必要な要素を兼ね備えた「好打者」になるための道が見えてきます。
3.下半身の筋肉の強化
下半身の筋肉を強化するための方法と言えば、やはり真っ先に思い浮かぶのが「走り込み」でしょう。
その他にも、スクワットやランジといった筋力トレーニングによっても、ソフトボールのバッティングに必要な下半身の筋肉を強化することができます。
プロ野球選手の中にも、バーベルを使ったスクワットやランジを取り入れている選手が多くいます。
下半身の筋力を鍛えることで、パワーはもちろんのこと、土台がしっかりとするため、バッティングの安定にも繋がってきます。
フィジカルの強化と技術の強化を並行して行い、自分の理想とするバッターに近付きましょう。
4.最後に
下半身主導のバッティングは、ソフトボールにおいてとても重要な基礎です。
素振りやトスバッティング等の際にも、しっかりと下半身の使い方を意識して、「打てる」フォームを身に付けて試合で活躍しましょう。